前回の記事で散々ブーたれつつも、実は買ってしまっていたヘラルダー39mini。
現物が届いてるので、細かいところをチェック!
※基本的に現在(2014年3月21日)入手可能な「39mini」のみに関して書いてますが「39」ともほぼ共通。
【注意】室内で軽く使った段階で書いてますので、今後外での使用、および長期間の使用で感想は変わってくると思います。【注意】
比較対象としてベースモデルの「ヘラルダー28」
ちなみに、これです。
デカいカメラ量販店であれば大抵置いてると思われます。興味がある方は現物を確認する事をお勧めします。
はい、で、大きさは…SPEC見ると外寸、内寸全く同じじゃないか!
ビックリしたわ!改めてまざまざと比較したら、全く同じだった。やっぱり、「ヘラルダー39」の時とは違って、このmini(※以下、「39mini」と記載)は、やっつけ感が強い(笑)
【外装】
ちょっと革の色が濃いめに出ちゃってますが…実物は写真より少し薄いです。カメラのカラー調整失敗しました(- -; まぁ、光の当たり具合でも多少変わりますが。
ヘラルダー28(※以下、「28」と記載)とおそらく形は全く同じ。現物並べての比較は出来ませんが、以前店頭で確認した時の記憶および製品写真から判断。違うのは、使ってる素材。まぁ、外装は全くの別物と思っていいと思います。
両方ともポリエステルなんですが、数字が違います。
39mini 1800D × 1800D
28 1000D × 1000D
後ろに付いてる「D」の記号はデニールで糸や繊維の太さを表す単位です。登山の時のザックやウェアでこの「デニール」と言うのは見慣れてましたが、すっかり「強度」だと思い込んでました。それにしては桁が違うなぁと思って改めて調べたら、太さだった。数字が大きい方が繊維が太いので強度も当然あるんですけど、あくまでも「太さ」という事です。登山用のものはデニール自体の数字は小さいですけど、編み方や他の素材を混ぜ込んだりして強度を上げてるみたいです。
39miniの方が太いものを使ってる。「ポリスパン」という表記もありますが、これは何か調べたら、ポリエステル製のスパン糸らしいです。スパン糸がどんなものなのかは知りませんが、なぜわざわざ別表記なのか?
「ポリスパン」はどうやら商品名らしい。なので、同じポリエステル製ながら別途記載してあるだけでは?
で、1800と1000の違いってなんだ?
一番分かり易いのは手触りです。1000の方は明らかに化学繊維だというのが分かる、ちょっとスベッとした感触で生地が薄い感じがします。1800の方はDOMKEバッグのコットンキャンバスに近いです。あくまでも「近い」だけです。DOMKEのあの感触は絶対に超えられません。しなやかさがありません。硬いです…この硬さは生地本来のものでは無く、中に何かしらの型が入ってる影響かも(フラップ部分)まさか厚紙って事は無いよね?w
バッグ自体は「コロコロ」っていう形容が最も合ってると思います。DOMKEは「クタッ」、39miniは「コロコロ」、そんな感じです。もともと39のコンセプトに「機材を入れても型くずれしない」ってのがありますから、方向性が全く違います。
ちなみに、28は「スベッ」・・・こんなん書いたって全然分かんねーよ!www
生地の感触を確かめたい方はバンガードの「Vojo」シリーズが同じ1800Dを採用してますので、これと同じ生地の色違いだと思います、多分。あくまで私が実際に触った感触の記憶ですので、個人差はあるかもしれません。
【本体パーツ】
革がふんだんに使われてます。手触りもいいですし、39/39miniを39たらしめる特長の一つです。28には一切革パーツはありません。
VANGUARDのロゴ部分ですが、これ写真で見るとここも革?のように見える写真もありますが、革と同系色のゴム(?)です。右側の写真は革との対比が分かり易いです。
ロゴの部分まで革じゃねーのか!ってのは酷と言うものです。こんなの革で作ろうもんなら、一番コストかかっちゃうでしょ(笑)
いや、型押しにすればそうでもないか。
バッグ外側に付いてるジッパーの引き手部分にも革が使われてます。右側の写真は引き手の革部分の縁を写してますが、ここの処理(コバ処理と言うらしいですが)は素人目で見ると、これほんとに革?という印象。裏を返せば、処理がウマいって事なんでしょうけどね。
天面のジッパーにも付いてます。ここはジッパー引き手を留める為のものなのか、はたまた簡易セキュリティ目的なのか、留めるマグネットが中に仕込まれてます(引き手を覆ってる部分)。VANGUARDのロゴが刺繍されてます。
マグネットとは言っても、弱い磁力なので簡単に開きます。ん〜、簡易セキュリティーにさえならないから、引き手を留める目的で付いてるんでしょうね。ここは何らかの対策をしないとダメだな。考えよう。開け易いのは自分だけでは無いですからね。
このマグネット内蔵パーツは28にもあります。
ちなみに、ジッパー本体(金属部分)はノーブランド品だと思います。「YKK」にするとコストが上がっちゃうんでしょうか?それとも、他の金属との風合いに合うものがYKK製では無かったという事なのでしょうか?←誰に質問してんだ?www
DOMKEのバッグに付いてるジッパーは安心のYKK製です(笑)
フラップの裏側とかフラップに隠れてるから目立たないけどね。
39miniはフラップの内側にもジッパー(革の引き手付き)が付いてます。写真はフラップを折り返したところです。
あのね、これ、ここのジッパー・・・ちょっと使い辛いです。特に閉める時。バッグの中に何も入れない状態で床に置いて正面から開け閉めしただけでですよ。一応両側に開くようにダブルジッパーにはなってますけど、これ肩に担いで中にカメラ入れた状態での開け閉めの事あんまり考えてねーだろ!って感じの造り。おんなじデザインでサイズ違いのカメラバッグを多数出してるとこにありがちな仕様。サイズが変わってるのに使い心地は全く考慮しない、設計するヤツが使った事さえ無いなんて事も都市伝説じゃなく実際にあるんだろうなぁ。
その代わりの天面ジッパーって事なのかもしれませんけど、ニコンのDf+小三元**だか小三喜だか知らんけど、が入ったからサイズは28と同じでOK!って感じで決まったんでしょうからねぇ。まぁ、PENTAXなんてマイナーブランドは考慮される事すら無いんだろうなぁ(笑)
あ、K-3でもバッテリーグリップ無しだったら天面ジッパー通りますよ、もちろん。バッテリーグリップ付けると窮屈になります。BGなんてゴッツイもの付けるよーな使い方はしてくれるなよ、という暗黙の了解が存在する事も知ってますけどねwww
**ローカル用語ってニコンユーザーの皆さんが知ってるものなの?大三元とか小三元とか。大がF2.8通しのズーム(広角/標準/望遠)、小がF4通しのズームなのかな?と思ったけど、購入ページ見るとそうでも無いし…
外装に付いてる金属類は全てアンティーク調のゴールドで統一されてます(39miniブラウン)。レッドは綺麗な(金メッキ?)ゴールド。28の方はブラックです。金属の方が樹脂やプラより強度がありそうに見えますけど、もし安い金属使ってたら分からないですからね。長く使った後で初めて分かる。さて、どうなるでしょう…
肩に掛けるストラップはこの金具で連結されます。これの利点はただ一つ、取り外しが出来る事。
私はこのタイプあんまり好きじゃありません。ストラップがねじれ易いから。
底面に付いてる鋲(石突き)は39miniのみです。28には鋲自体がありません。
この鋲は底面が革だから汚れ防止にもなりますね。
【中井精也スペシャルモデルの証】
小湊鉄道チックな電車の刺繍、「The Heralder 39 mini SeiyaNakai Special」のタグ、型押しされた「Seiya」の刻印。
私にとっては付いてようが付いてまいが全く関係無い部分ですが、中井さんファンには嬉しい装備でしょう。とは言え、電車の刺繍はワンポイントになっててイイとは思いますが。
どうせやるなら革の部分にシリアル番号(*/300)でも入ってれば良かったのにね。そうすると1個作るのにそれだけ手間がかかるからって事なんでしょうが、いかにもやっつけ感出てるよなぁwww
【付属品】
肩掛け用ストラップ、3点留めストラップ。肩掛け用の方には、ここにも革が入ってます。
アクセサリーポーチ。色を外装に合わせたものですが、100均で売ってるようなものとなんら変わらないちゃっちい造り&素材です。
39の時には外付けポーチが付いてきたんですが…39miniには付いてません。39miniにこそ付けるべきものだと思うんですが!
しかも、購入ページにはずっと付属品に「外付けポーチ」って書いてあったから付いてくると思ってたのに…
出荷が始まり、既に大多数の予約購入者の元には商品が届いてるであろう頃合いを見計らったかのようなタイミングで、訂正文掲載。
ここのページでも。
インプレスの連中、「実は外付けポーチは付いてませんでした。ゴメンね、テヘペロ」と裏では絶対思ってんだろうなぁ。
ある意味詐欺だよね。訴えられる事は絶対無いだろうと踏んでるでしょ、どうせ。←まぁ、現実問題その通りだと思うけどwww
【肩掛けストラップ】
ストラップ中央部に厚いパッド部分があります。
これ、片方の肩に掛けてそのまま垂らす使い方だと問題は無いんですけど、私のようにタスキ掛けする人にはちょっと問題あり。
3点留めストラップ付けたりしてるんだから、タスキ掛けはバンガードの方でも想定してるでしょ?なのに、パッド部分は固定式で短い。タスキ掛けでも、バッグ本体を体の真横にくるような掛け方だけにしか対応出来ないパッドの造り。タスキ掛けする場合、体の前や後ろにバッグ本体がくる掛け方だってあるんですよ。そういう時、パッド部分はズレちゃうんだよね。
パッド部分を可動式にするとか、もうちょっと長めにするとか、使ってりゃ簡単に気付くと思うんだけどね。いかに使って無いかを半ば証明しちゃってるようなパーツだね。
種類が多いのに、いちいち全部使ってられるか!って声がありそうだけど、だったら数絞ればいいだけの話!
とりあえず出しときゃ売れるだろうってメーカー側の考えと、それに踊らされる消費者が相当数いるから成り立ってるのは分かるけど、いつまでそんな考えでやるのかねぇ。
バンガードの製品だからバンガード名指ししてるけど、バンガードに限らず、そういうメーカー多いよね。
【レインカバー】
これはイイ装備。急な雨にも対応出来る。背面のポケットに収納。
写真撮るのに頭出しただけで、実際の装着はまだ試してない。
装備自体はいいんですけど、28と同じものを単に流用しただけ。
レインカバーの天面に止水ジッパーが付いててバッグの中身にアクセス出来る仕様だったら完璧だったのにね。
【三脚ホルダー】
バッグ前面下部に折り畳んだ状態で収納されてます。
引っ張り出すと、ベロ〜ンとw
バッグ直付けなので取り外し不可。
バッグ前面両サイドにプラバックルの受け側が付いてるので、ここに差し込む。
ん〜、これねー・・・私の場合、三脚をここに付ける事はまず無いわ。
こんな縮長の短い三脚使わないし、どの程度の重量まで耐えられるのか全く分からないし。静加重は大丈夫でも動加重でどの程度までいけるのかとか、多分テストなんてしてないんだろうなぁ。
「取り敢えず付けとくからさ、便利でしょ、これ?」とでも言いたいんでしょうか?
下手すりゃ、ちぎれる可能性があるわけで…ユーザーを実験台にしたいのか?
まぁ、使うとしたら上着をひっかける程度だろうな。一脚でさえ、ハミ出るぐらいだから。
如何に形式的に作ってるだけなのかがバレバレな装備だね。
バンガードのバッグ製品は部材を1年しかキープしないらしいので(製品によって若干違うけど、大体が1年)壊すのならお早めに(笑)。
売り切って、あとは知らないよって姿勢のメーカーなんだなぁ。まぁ、中国のメーカーだからね。多くは期待するまい。
【内装】
製品仕様の記載は39mini、28共に内装は150Dポリエステル、ベルベットになってますけど、実物の造りは違いますね。カタログだけでは分からないとこだなぁ。違いは39miniの方は起毛、28の方はその上に生地を被せてるからツルっとしてます。
中にあるクッションボックスは取り外せます。形状も違うな。39miniはカッチリ直方体、28は上部が楕円になってるような…ただ、これ感じとしてはクッションボックスで機材を支えてるんじゃないか?という感じがします。DOMKEバッグだとコットンキャンバスが丈夫なのでクッションボックスは全く無くても心配ないんですが、この39miniはクッションボックス取り外すとちょっと心許ない感じ。クッションボックスありの時と無しの時、同じだけ機材入れて果たして大丈夫なのか?という不安があります。
容量はあるので、結構入ります。この写真では以下が全て入ってます。
・smc PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM
・K-3(BG付き) + HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
・smc PENTAX-DA★60-250mmF4ED [IF] SDM
これでもまだ短い単焦点あと1本は余裕で入ります。
フラップを開けた状態。
ベルクロ(柔らかい方)が付いてます。これは28には無い装備!…ですが、これ何の為に付けたのか全く意味不明。内側が起毛だから?いやいや、それだったらこのベルクロ部分は固い方が付いてなきゃおかしいでしょ?柔らかい起毛に柔らかいベルクロ付けたって何の意味も無い。内側の起毛部分にベルクロの固い方付けるはずだったのが、付け忘れたのか???
いや、ほんと、設計したヤツ出て来い!って感じのやっつけ感www
これで加工費の水増し?・・・いや、ほんと、笑うわ!
ベルクロ部分の下にあるポケット、ペン挿しはおそらく28と造りは全く同じ。
28ではフラップの内側に付いてる小物用ポケット、39miniではフラップにでは無く、もっと下の方、バッグ内側の背面側に移動してます。サイズも28よりも大きなサイズになってます。28にはPCケースが付属するんですが、39miniではそれさえも付属してません。このPCケースを取っ払ったので小物ポケットをこの位置に持って来たんでしょう。私はどのみちPCなんか入れる気は無いので装備としては要らないから無い事自体は気にしませんけどね。
39miniを細かく見て来ましたけど・・・
なんか、やっぱり悪いとこの方が多いんだよなぁwww
正直な感想:
内容に対しての値段が高い。(実際に支払う金額)
前回の39は初めての企画だったのでそれなりに力を入れて作ったけど、今回は39でほぼ仕様が固まってた為、それを単に小型化。ベースモデルの28に若干手を入れただけで使い勝手は特に考慮せず、部材を減らして粗利確保。ついでに前回の39で回収見込みに到達出来なかった分の利益を乗っけた。
散々だね…
これだけケチョンケチョンに言ってるのになぜ買ったのか???
単に晒す為に買った訳じゃありません。そんな無駄な事はしませんよ、私は。
買うだけの理由があったんです!
ここら辺の事に関してはまた別の記事に書こうと思ってます。
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