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まさかのコンデジ PENTAX MX-1:なんじゃこのカメラ!

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コンデジ…コンパクトデジタルカメラ。

カメラに多少でも興味がある層以上でないと通用しない用語らしいという事をつい最近知った。私からしてみればこれ以外に何て言うんだ???って感覚なんだけど、カメラに興味が無い人達にとってはコンデジ、ミラーレス、デジイチ = 全て「デジカメ」という一言で括られる…らしい。

ま、言われてみりゃそうかもね。ごくごく一般の人にはフイルムかデジタルかの違いでしか無いんだろう。

で、コンデジ = コンパクトデジタルカメラの略である。
最大の特徴がレンズは固定式で交換が出来ないという事。
ひと昔前まではコンデジって括りのカメラは見ればすぐ分かるようなものだったけど、最近だと見た目は一眼スタイルなのにレンズ交換が出来ない「ネオ一眼」なんてのもあるし、見た目じゃ分からないけど通常のコンデジよりもセンサーサイズが大きいものを積んだ「高級コンデジ」なるジャンルも登場してきている。何か言葉的には随分と無理が発生しているような印象。

私が初めてコンデジを買ったのは2002年頃。ハッキリとは覚えてないけど。
ただ、遅い夏休みを取っていた私が旅先に向かう車中で、当時の首相が某国に電撃訪問、首脳会談というニュースを見たのはハッキリ覚えてて、その時には持ってたからそれより前に買ってた事は確か。
キヤノンのIXYだったかPowerShotだったかさえ定かでは無いけどね(当時IXYのイメージが嫌いだった記憶はあるので、多分PowerShot)。
この時は単に記録用に手軽なカメラが欲しかっただけなので量販店でテキトーに選んだ(最低限の拘りはあったけどw)。

以後はデジイチ(=デジタル一眼)に興味を持ち始めて、過去に書いた記事のようになる。

コンデジに費やす金があったらデジイチ関連のモノ買った方が有用と思ってたので、コンデジにはほぼ目もくれず…ただ、RICOH GR Digital IICanon S90は欲しいと思って買った。デジイチのサブ的な使い方しかしなかったけど。今ではこの2つもとうの昔に下取りに出したので所有してない。
以降は今後コンデジを買うことは無いだろうなと思ってた・・・

ところが!

デジカメWatchでこの記事を見てしまった。
■ ペンタックス、クラシックなデザインの1/1.7型センサーコンパクト「MX-1」を海外発表(2013/1/8)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130108_580860.html
MX-1_Silver  MX-1_Black_2

フイルムカメラ世代の方々には懐かしいと思わせるデザイン。フイルムカメラの時代はカタログやカメラ屋さんで眺める事しか出来なかった私でさえ、「おッ」と思った。まぁ、デザインだけならどうとでもなるんだけど…後に出てきたNikonのDfなんかもデザインは「おッ」と思ったけど、実物触ったら持った瞬間に「ダメだ、こりゃ」と私は思った。性能はどうであれ、造りがちゃっちいと感じた。
Df_Silver  Df_Black

Dfより何年も前にPENTAXが同じような路線でカメラ作ってたけど…
■ ペンタックス、クラシック調デジタル一眼レフのコンセプトモデル
~内蔵ストロボを省略、絞りリング付きレンズの操作性に配慮(2007/6/1)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/06/01/6368.html
ただのデザインモックだったので販売しなかった。欲しいという要望はそれなりにあったと記憶してる。

一方のMX-1、記事中に「上下カバーには真鍮を採用」とあった。
MX-1_BRASS_cover

いまどきのカメラで真鍮を採用してるカメラは、一部のブランド名だけで値段が普通のカメラの数倍〜数十倍にもなる無駄に高額なカメラを除き、ほぼ皆無だろうと思う。

私は懐古主義者では無いのでデザインはどうであれ、「真鍮」というところが気になった。その他の性能は正直どうでもよかった。ただ、真鍮が使用されているというところだけで気になるカメラだった。

デジカメの場合、ごくごく一部を除きそのほとんどは消耗品という扱いがされてる。
フイルムカメラ時代は電池が無くても撮影出来るとか、カメラ自体の寿命は今のデジカメとは違い、長いものが多かったので傷や汚れは「味」として残ってたけど、デジカメでは傷だとか汚れはそのまま単なる傷や汚れでしかない。それを「味」として残せるぐらいまで使い込める前に中身が使用不能になる事の方が多いのではないだろうか?

そんな中、真鍮を採用したカメラを出すなんざ…やっぱり変態だよPENTAX(笑)
他のメーカーじゃまずやらない/出来ない。

ただ、この時点ではMX-1の国内での販売は未定。
相変わらずマーケティングおかしいんじゃね?と思いましたよ、当時。こういうのこそ、日本人が好きそうなもんじゃない?

まぁ、ほど無くして開催されたCP+2013で出展されたんだけど。
■【CP+】ペンタックスリコー、国内未発表の「MX-1」をサプライズ出品(2013/2/1)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130201_585986.html
■ CP+2013 – 「Q10」ヱヴァモデルほか「MX-1」も展示 – ペンタックスリコー(2013/2/1)
http://news.mynavi.jp/articles/2013/02/01/cpp_pentaxricoh/

各所の記事に載ってたエイジング処理されたMX-1の写真がヤバかった。
MX-1_Black_aging
うわ、これ…やっぱいいなぁ。消耗品であるデジカメの世界にエイジングを持ち込みやがったw
これ、でやってくれよ〜!とずっと思ってたけど、ついに出る事は無かった。Qは初代のマグネシウムボディの復活さえ無く、カラバリ展開のプラボディ路線になっちゃったしね。

MX-1、当初日本国内での発売は未定だったけど、その後2013年5月3日に国内でも発売される事が決定した(2013/4/9 発表)。

で、実際に発売されたのを店頭で見ましたよ。

けど、第一印象はデカッ!重ッ!
これだったらAPS-CのGRだなぁって思った。携帯性を考えるとまさにそうなんだよね。値段は更に高くなっちゃうけど。私の感覚で当時の価格でMX-1は無かった。

で、しばらくは見向きもしなかった…ずっとQで真鍮版やってくれ〜!とは思ってたけど。

昨年(2014年)末、ようやく無茶苦茶な仕事から束の間解放された時、ふとMX-1の事を思い出した。
発売されてから結構経ったし、値段どうなってんだろうなぁ〜と。

発売開始直後はコンデジにこれだけの金額は出せないと思った(そんな余裕は無い)たしか4万円台後半だったと思う。その後安い時(2014年10月頃?)にはどうやら22,000円台まで下がってたらしい情報を掴む。22,000円台の時に思い出してたら即決で買ってたかもしれない。

アメリカではクラシックブラックとクラシックシルバーの2モデル販売されてたみたいだけど、日本はシルバーモデルはつい最近まで並行輸入とかでしか買えなかったみたいね。ヨドバシ.com見たら販売開始が2014/12/17になってて、ええ〜?そうなの?

どうやらクラシックシルバーは2014/12/17に各所で一斉に販売開始されたらしい。それより前はリコーイメージングのオンラインストアだけでの限定販売だったみたい(2014/9/10〜いつまでだったかは不明)。ブラックの方が確かにカッコイイし塗装が剥げて真鍮の地金が出てきた時にもわかり易い。ネットであっちこっち探してみたものの、ブラックは既に完売とか4万円台の値付けしてるとこしか無かった。4万は無理だわ。

でも、
・Qの真鍮版は絶対に出ない
・MX-1の後継もまず無い
・ひょっとしたらPENTAXブランドを冠した最後のコンデジになるかもしれない
というのがあり、買っておかないと絶対に後悔する!

ハイ、ここまで来たらあとはどこで買うかだけwww
ブラックは無理。仕方がない、色は妥協。考えようによってはクラシックシルバーの方がレア度は高いw 塗装が剥げて真鍮が見えてくるとブラックの方がカッコイイけど、それまではシルバーの方も引けをとらない。ってか、シルバーの方の塗装が剥げた状態って見た事ないなぁ。

ここんとこ何年もマップカメラで買ってるんだけど、マップカメラでは既に売り切れ。
mapcamera_MX-1

他にも探すと大体31,000円台が多い。そんな中、フジヤカメラで30,800円で出てるのを見つけた。マップカメラで買うようになる以前はフジヤカメラをよく利用してたんだよねぇ。

フジヤカメラとマップカメラ…ある程度カメラに興味を持ってる方々の間では最も有名な部類に入るカメラ屋さん。店舗に行った事がある方なら両者の違いはお分かりでしょうが、以下私の勝手な印象。(※ただし、フジヤカメラは7年前頃までの印象なので現在は変わってるかもしれない)

【雰囲気】
 フジヤカメラ : 職人気質
 マップカメラ : オシャレ路線

【店員さんの格好】
 フジヤカメラ : 作業着のような上着
 マップカメラ : スーツ

【所在地】
 フジヤカメラ : 中野
 マップカメラ : 新宿

所在地は別に直接の印象では無いけどw なんとなく両者の雰囲気を象徴してるような感じがするのは私だけ?フジヤカメラの方がマニアックだと思うw
女性が入り易いのはマップカメラじゃないかな?

また話が逸れましたが…

で、まぁフジヤカメラで出てはいるものの、こんな表示
fujiya_MX-1
「生産完了 在庫限り」

更には、商品ページに行くと
fujiya_MX-1_desc

店の在庫とオンラインショップの在庫表示がリアルタイムで連動してるわけでは無いので、最悪「完売」という事もあり得る。時は年末(2014)、新年明け(2015)まで保つか?

見つけたんだったらとっとと買えばいいじゃん!と思うでしょ?

ところが!私には支払いのタイミングというのが重要なんですwww
年内に買ってしまうと支払いは新年明けて1月から。年明けに買えば支払いは2月から。もちろん金利0%のローンです(爆)

私の場合、一括支払いはまず無理。◯◯ノミクスの恩恵なんて全く受けない層の人間ですから(逆に、「ふざけんな!◯◯」と思ってる)。そうすると如何に支払いを組むかが重要になってきます。ただでさえパツパツなのに、今回のMX-1は想定外。全く予定に無かった。買わなきゃいいじゃん!というごもっともな意見は承知してますが…欲しいんだもん!しょうがないじゃん!w

数日様子を見てました。幸いなことに完売になる事は無く、このまま年明けまで行けるか?と思ったんですが、ふと、そう言えばフジヤカメラのオンラインショップって使った事無いからどういう流れなんだろう?と疑問に思い調べてみました。(※ローン利用の場合)

マップカメラの場合は注文と同時にローンの申し込みの手続きを行う方式だったから、フジヤカメラも大体同じかなと思ってたんですが…
fujiya_shopping-cr

違った。
フジヤカメラの場合は注文とローン申し込みの手続きが別!私にとってはラッキー。これを見てソッコーで注文入れましたw…大晦日。すぐに在庫確保の連絡が来ました。
先にブツだけ押さえといて手続きは年明けに行えば、支払いは2月からに出来るんです。助かった!
※後で分かった事ですが、JACCSは申し込み月の翌々月から支払いがスタートするみたい。なので1月に申し込んだ場合、支払いは3月から。私にとっては更にラッキー!

まぁ、購入までに散々悩みましたが…そんな私の悩みなどまるで無駄だったかのように、今日(2015/1/25)現在もまだフジヤカメラには在庫あるみたいです(爆)


年始(2015)の休み中にギリギリ届きました。
MX-1_fujiya_box_4576

箱はエコ・パッケージ。この手の箱はPENTAXでは初めて見た。PENTAXのデジイチ系の製品では採用されてないもんね?
MX-1_box_4583

中身を取り出すと…ん〜、いいねぇ。適度な重さと大きさ。背面液晶下には「PENTAX」の文字。MX-1の場合、ここは絶対に「RICOH」じゃダメなのよ。
MX-1_4613_CR  MX-1_Back_4614_Pix

トップカバー(フラッシュ部分)には「BRASS (= 真鍮)」の文字。ただ、彫ってあるこの部分は真鍮じゃ無いハズなんだけど…ま、いっかw
MX-1_BRASS_4608_Pix

【MX-1で撮った写真】
as2015_0033_MX-1  as2015_0037_MX-1
as2015_0053_MX-1  as2015_0064_MX-1

早速写真撮りに行って来ました。チルト液晶がスゲー便利!持ってみた感じで私の第一印象ではあんまり良くなかったMX-1ですが、実際に使ってみると大きさ・重さが絶妙。撮り易い。各部もしっかりとした造りなので安心。他の一般的なコンデジと比べると大きく重いけど、それはハンデにはならない。逆に言うと、他のコンデジってちゃっちいよなぁとさえ思えてしまう。

デジイチ持ってるからコンデジは要らないと思ってる私だけど、このMX-1だけは別。買って良かった!これは長く使えそうだ。使用不能になるまで使い倒せそう。壊れた時の予備にもう1台欲しいところだけど、さすがにそれは無理。惜しむらくは…今後このような機種は出て来ない可能性の方が高いよね。そこが残念かもしれない。

ずいぶんと長い記事になってしまいましたが、ここで終わらないのが私…(記事じゃ無いですよw)。MX-1買って、それだけで済むハズが無い。

付けたいモノとかいろいろあるわけですよ、いつもの如く。上に貼った写真も、ねぇ、分かる人には分かると思いますが、その記事も書かないとw

気付いたら書きかけの記事が20本以上あった ε=( ̄。 ̄;)フゥ
書くスピードが全く追い付かないどころか更に離されていく今日この頃…
 
 
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