カメラを首や肩から掛けるのを止め、腰に下げる方法で落ち着いている私。
この手の製品で市販されているもの(且つある程度名の通ったもの)は以下4社/ブランドの製品。
Spider Holster | PeakDesign | |
b-grip | CottonCarrier | |
日本ではブラックファルコン(旧?:パラゴンジャパン)さんが一手に扱ってる(PeakDesignの日本代理店は銀一だけど)。ここもよく分からん事やってるw 屋号が「ブラックファルコン」で商号が「パラゴンジャパン」。たしか昨年(2014年前半?)あたりだと思ったけど、サイトをブラックファルコンに変えたのは…それまでパラゴンジャパンで通ってたのにね。
更に、SPIDER HOLSTER日本総代理店を謳ってるけど、本家Spider Holsterにはそんなの載ってないんだよね。それどころか、Japanという項目さえ無い。私の推測だけど、香港/中国/台湾あたりの正規ディストリビューターから引っ張ってるんじゃない?真相は不明。単にSpider Holsterが更新してないだけって可能性も無くは無い…けど、普通で考えたらそんな長い間放置しないと思うけどね。私が知ってるだけでも、3年ほど経つし。
まぁ、日本で買える並行輸入品以外で正規品はブラックファルコンが取り扱ってるモノって事になってるんでしょうから深くは追求しないけど。どのみち私には関係無いw
で、私はこの中の2社の製品を以下のように使っている。
SpiderPro (Spider Holster) |
: | K-3、(K-01) |
Capture Pro (PeakDesign) |
: | MX-1、K-01、Q |
b-gripとCottonCarrierは持ってないし、今後買う予定も無い。
b-grip : 嵩張る。汎用性に欠ける。
CottonCarrier : とにかくダサい。それなのに高い。
単純に好みの問題だと思う。
Capture Proは腰に下げる時もあるけど、どちらかと言うとバッグのストラップに付ける事の方が圧倒的に多い。デカい(縦グリやフラッシュや望遠レンズ付けた)カメラだとバランスが悪いのよ。ProPadを付けてもさほど変わらない。
例えば、縦グリを付けた場合。CapturePro用のプレートはカメラ底面(この場合だと縦グリ底面の三脚穴)に付く。それを腰に下げた状態にすると、高さ分だけ体から出っ張る。更にフラッシュなんぞを付けようもんなら…その高さ分だけ体から出っ張るし、重さでベルトが耐えきれず、Captureもろとも外側にベロ〜んとなってしまう。ベルトをキツく締めればある程度は回避出来るけど、やっぱり重量級のカメラには向かない。
こんな感じで、高さが増せばその分横に伸びるというなんともマヌケなスタイルになってしまう。
なので、CaptureProには小型カメラ or K-3でも縦グリ付けずに長さがそんなに無い単焦点付けた時だけとかになる。
片や、SpiderPro。こちらは小型〜大型のカメラまで大丈夫。
望遠レンズを付けようが、フラッシュを付けようが、カメラを逆さ吊りにするので、体からの出っ張りはカメラの横幅だけでいつも一定。下方向と後ろ方向には伸びるけど、実用上問題になる事は無い。
そんな訳で、SpiderProは私にとって撮影時の最も重要なアイテムのひとつ。今は亡きCarrySpeed(あるけど存在が微妙…http://www.carryspeed.com/ が復活してるけど、上部は英語で書かれてるのに下の方に行くとラテン語?で、よくあるタイピングの例文みたいなのが羅列されてる)のF-1やC-4(これもよくよく考えてみれば危ない名前だよねw)プレートが利用出来るし。
アルカスイス互換プレートを付ける際には、Spider純正でクランプが用意されてる。
Lブラケット使用の場合、このクランプを側面側に付ける事も出来るけど、やはりカメラ底面に付けるのが一番安定する。そうするとこのような状態になり、縦撮りする場合の握りが、手の小さい方だとちょっとキツイかもしれない。
クランプのネジは手で回せるので、撮る度に着脱するという方法があるけど…現実的では無い。少なくとも面倒くさがり屋の私にはそんなの無理!位置を調整して、握った時に指と指の間にSpiderピンが来るように固定すれば、適度な引っ掛かりが出来て持ち易くする事は可能なので付けっ放しの方がイイでしょう。
さてさて、フラッシュを使わない場合は上記Spiderアルカスイスクランプ使用で全く問題は無い。むしろ快適そのもの。
フラッシュを使う場合は、手持ちの機材で数パターンの使い方が出来る。私の場合、フラッシュ使うのはお姉さん撮影の時だけw その為だけに買ったフラッシュブラケット(笑) 特殊な構造ゆえに、専用品を使わなければならない。
以前、汎用Lブラケットの事を書いたけど、便利さで言うとやっぱり専用品には敵わないんだよね。
汎用Lブラケット | K-7/K-5/K-5II/K-5IIs+D-BG4専用Lブラケット ※サイズが微妙に違うけど、K-3+D-BG5にも使用可能 |
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まぁ、そんな事は当然と言えば当然なんですが…専用Lブラケット使う時、フラッシュブラケットどうしよう・・・
なぁ〜んてねw
ご安心下さい。ちゃんとそういうのありますから!(※メーカーの回し者ではございません)
アルカスイス互換プレートに装着できるクランプ、CB60。
フラッシュブラケットを装着出来るように両サイドに穴が空いてます。
この拡張性がProMediaGear(※以降、PMGと記載)製品のイイところ。このクランプ、CB60はアルカスイス互換のプレートならどこのメーカーのものにでも付けられます。更には、CB60自体の底面もアルカスイス互換のプレートになってるので、他のアルカスイス互換のクランプに装着出来ます。
さて、ここまではイイとして・・・
Spiderピンをどうするか?
CB60の裏側にSpiderピンを付けるって方法も無いわけでは無い。けど、安定しないよねぇ。
昨年(2014年)11月末に私がPMGに注文出した時には、このCB60は単に送料が勿体無いし、Black Fridayのセールだし、って事でまとめて買っちゃえ!って、勢いで買ったんだけど…
当初は予備的な目的だったんですよ。あくまで、汎用Lブラケット+フラッシュブラケットがメインで使うものになるなって思ってたんです。商品届いて少し経った頃、PMGのサイト見てたら何やら新製品が。なになに…BRACKET PLATE ADAPTER FOR SPIDER HOLSTER
え?まさか!SPIDER HOLSTERってアレだよな?マジか!
なんだよ〜、もう少し早く出してくれれば一緒に買えたのに〜!!!
またBlack Fridayのセールまで待つか…
なぁ〜んて事は到底出来ない私www
2ヶ月後には注文してました(爆) ちょうど別件でPMGのTomさんとやり取りしてて、その流れで。送料高いのになぁ〜、と思ってたけど結果的には得しちゃいました。ここら辺の話はまた別の機会に。
ん?どうやって使うの?と思う方もいらっしゃるでしょう。
私が最初にPMGのサイトでこれを見た時には、今ほど製品写真が掲載されてない時期で、ん?って思ったんですが、大体察しはつきました。ってか、SpiderProやBlack Widowを使ってる方だったらすぐに分かると思います。
純正のSpiderプレートに付いてるSpiderピン。これを外します。
外したピンをPASL3に付ける。ここら辺は特許の関係なんでしょうか?それとも、PMG側がコスト削減したかっただけなのかな?両方あり得る話ですが、詳しくは知りません。
アタッチメントの方はこれで完成。
これを、PMGの穴空きプレート/クランプ(※PMGでは「フラッシュ・ブラケット・プレート」と総称してる)に挿します。
これだけだとなんの固定もされてないので…
PASL3に付属している2本のネジでしっかりと固定。
CB60がSpider Holster対応になりました!
カメラに取り付けると、Spider純正プレート/クランプやCarrySpeedのプレートを装着した時と同じような位置にSpiderピンが来ます。
素晴らしい!これで、K-3+D-BG5専用Lブラケット、フラッシュブラケット、SpiderProが難なく使えます。おかげで汎用Lブラケットはしばらく使わなくなりましたがw
このPASL3…実はもう一つ機能があります。PMGサイトの製品詳細欄に記載があるんですが、
“It can accept Black Rapid QR connector or Spider Holster connector…”
ブラックラピッドのQR(Quick Release)コネクターが使えると。BR社の製品名で言うとConnectRですね。これが使えるとの事。
BlackRapid使ってる方には嬉しい機能なのでは?私は全く使ってないので何とも思いませんがw
これ、なぜPMGがあえてSpiderピン互換のピンを付けなかったのか意図が分かったような気がする。
CarrySpeedの例にもあるように、日常的に訴訟問題が発生しているアメリカ。もし、PMGが無許可でSpiderピン互換のピンを付けて発売してたら、SpiderHolster側から訴えられる可能性がある。まぁ、もっとも、SpiderHolsterはそんな事はしないと思うけどね。CarrySpeedが出てきた時にも全く何もしなかったし。BlackRapidみたいなバカな会社では無さそうなので、訴訟リスクは限りなくゼロに近い。なのに、なぜ?
PMG側がSpider互換ピンを付ける場合、以下の方法が考えられる。
■ SpiderHolsterからピンの供給を受ける。
■ SpiderHolsterからライセンスしてもらって、自前で製造する。
■ 独自にピンの形状を解析して自前で製造する。
いずれの方法を採ってもPMG側でコストが発生する = 製品価格にも影響してくる。PMGにしてみればマイナス要素になってしまう。
ところが、敢えて付けない事によって、
■ PMG側では追加コストは発生しない。
■ 購入する人たちが既にSpiderピンを所有している事が前提 → 入手方法は様々だろうが、SpiderHolster側の利益になっている。
■ 純正のものを流用するだけなので、ピンとホルスターが合わないなどという互換性の問題は皆無。
PMG側は製品を買ってもらえれば利益になるし、且つSpiderHolster側のマイナスになるような要素は一切無い。両者がWin-Winの関係になれるような製品。
上手いこと考えたね。ニッチな層向けの製品の更にニッチなところを上手いこと突いてる。ニッチではあるけど確実に需要はあるからね。PeakDesignもAnchor Links出してるし。こういう製品がもっといろんなところから出てくれば面白くなるのになぁ〜と思う今日この頃。
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