何でもそうだけど、しばらく使ってるとちょっと使い辛いなとか、もうちょっと何とかならん?って事出て来ますよね?
CarrySpeedのストラップもそうでした。
どこが?
これはあくまでも私の場合ですので念の為。
一番の問題点は連結部分でした。ボールヘッドとロックナット…取り付け/取り外しが結構時間かかる。ここはBlackRapid方式の方が早いです。以前書いたこの記事をご参照下さい。ビデオで比較してます。
CarrySpeedのボールヘッドとロックナットはロックナット側を完全に締めなくても機能します。それこそ、ロックナットを2〜3回転もすれば外れません。ただし、静止してる場合。でも多分、多少動き回る程度だと大丈夫だとは思いますが、万が一の事を考えるとやっぱりきちんと締めたいんですよね。そうすると時間がかかる。
一旦連結させたら、そんなに頻繁に取り外す事なんてあるの?
私の場合、三脚を多用します。明るい時でも使える場所では必ず使います。手持ちは苦手なヘタレです(笑)
なので、結構頻繁に付けたり外したりがあるんです。そうすると、BlackRapidのあの留め方は良かったよなぁと思う訳で。
ん〜、BlackRapidに戻るか?
無い!
絶対に無い!
CarrySpeed、BlackRapid両者のストラップ比べてみれば分かりますけど、CarrySpeedの方が圧倒的に造りがいいです。締め易いしズレないし。なので、BlackRapidのストラップはもう絶対に使いません。ただ、あの連結だけは捨て難い。
これ、CarrySpeedに移植出来ないかな?出来そうだよなぁ〜と思ってやってみたら出来ちゃった!(笑)
1本だけ残してあったBlackRapidのRS-5、ここからコネクトR-2(CR-2)を引っこ抜きます。これは単体でも販売してるので興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか?本体価格は2千円弱です。別にこれじゃなくても東急ハンズとかに行けば似たようなものがあると思います。気を付けるのは耐加重。耐加重に関してはこちらの記事を参照下さい(ちょっと種類が違いますけど、多少の参考にはなると思います)。
RS-5からCR-2を引っこ抜くのは結構簡単でした。単純な構造なので(笑)
さて、問題はここからです。
CarrySpeedのストラップはパッドの部分とスリングの部分に分かれてます。
このスリングの方にCR-2を通すんですが、その前にCarrySpeedのパーツを外す必要があります。肩に掛けた時に体の正面にくる方は縫ってある部分をほどく以外に方法がありませんので諦めて下さい。
そうすると逆側、体の背面に来る方、こちら側のパーツを外して行きます。
まず、スリング終端に口型の片側中ほどがちょっと開いてC型になってるプラスチックの留め具が付いてます。スリングの長さを調節する為のものですね。これを外します。ストラップをグニョグニョしたり留め具を回転させたりしていくと取れるんですが、かなり苦労します。で、これを外したら二度と付けたくなくなりますw いや、付けないといけないんですけど、同じ向きでは多分不可能。向きが変わっても特に支障は無いので良しとします。
次にバックルを外します。(※写真はiPhoneでテキトーに撮ったのでちょっと見辛いですが…)
こちら側(外側)は穴に多少余裕があるのであまり苦労せずに抜けます。抜いたらもう一方を抜きにかかります。
こちら側は穴がキツキツなので抜くのに相当苦労すると思います。ストラップをグニョグニョさせたり、プラスチック部分の極僅かなたわみを利用したり、根気よくやれば抜けますw
次にストラップのたわみを押さえるプラパーツを外します。コイツです。
反対側に切れ目があるのでここを強引に押し広げて外します。変に力をかけると折れそうな気がしないでもないですが、柔らかいプラなので余程の事が無い限り大丈夫だと思います。
そして最後のストッパーです。これ、ストラップを引っ張れば抜けるかなと思いましたが無理でした。
なので、両脇を広げて外しちゃいました。外すのも結構力が要ります。折らないように気を付けましょう。下の写真左側がCarrySpeedに付いてたもの、右側がBlackRapidに付いてたもの。ナイロンバンド部分の幅は両者同じだったので幅は問題無し。
ここまでで小一時間ほどかかりました。器用な人はもっと早く出来ると思います。
さて、ではCR-2を取り付けましょう。これは通すだけなんで何の苦もありませんが・・・パーツの取り付け順は計画的に!
私は1回全部取り付けてからやり直すハメになりました(爆)
今回はBlackRapid方式の連結をCarrySpeedで出来ないか?という思いから始まりました。かと言って、CarrySpeedの連結部分はそれはそれで有用ですので残します。要はBlackRapidのCR-2をCarrySpeedストラップに追加する、って事です。
CR-2を追加しただけではカメラ側に何も無いので無意味です。なので、カメラ側にファステンR-3(FR-3)またはリング状のモノを追加する必要があります。このFR-3、ただの改悪でしかないと思うのは私だけ?まだFR-2の方が良かったですよ。
[ FR-2 ]
FR-3にして確かに強度は上がりましたが、狭いから引っ掛けにくいし、カメラを平坦な場所の上に置くと安定しない。まぁ、FR-2も安定はしてませんでしたけどね、まだマシでしたよ。カメラ吊り下げた場合の事しか考えてないだろ?ってのが見え見えで、BlackRapidはユーザーの方向向いてないなーと思ったもんです。カメラは吊り下げるだけのものじゃありません、必ずどこかに置くっていう行為が発生するものですよ、BlackRapidさん!
FR-3(FR-2)をCarrySpeedのF-1プレートに取り付ける事は出来ます。けど、そうすると三脚使う時にいちいち取り外さないといけない。これでは本末転倒。
リング状のモノ・・・
お客さん、いいのありまっせ!(笑)
ここで登場するのがPeak DesignのCapture Camera Clip(v1、v2どちらでも)のプレート。ARCA、MICRO、DUALの3種類あるので自分の用途に合ったものを選べばいいです。Capture本体に装着する際の向きが限定される場合がありますが、全てARCA規格に対応してます。更に!プレートの裏側には折りたたみ式のDリングがあるんですよ!なので、これを使うと三脚もOKだし、CR-2も引っ掛けられるし、一石二鳥。邪魔なだけのFR-3(FR-2)とは大違いですw ただし、MICROは幅が狭いのでDリングを折りたたむと起こすのに苦労します。ここら辺は多少対策が必要ですね。
さて、取り付け用のパーツも揃った事だし、実際に取り付けて行きましょう。
この時考えなきゃならないのが、ストラップで吊り下げた時のカメラの状態。レンズ側が体の後ろ方向に向きます。この時F-1プレートの丸いピンとDリングの位置関係を思い浮かべて下さい。ピンが後ろ、Dリングが前になりますよね?なのでBlackRapidのCR-2、CarrySpeedのロックヘッドナットの順でスリングに通しておかないと後で大変な事になります。ちょっと考えりゃ分かる事ですけど、何でですかね?私は一番最初逆に付けましたw ストラップを肩に掛けてカメラを取り付け。
何てこった!レンズが前に向いてしまってるではないか!・・・大失敗www
※※同時にどちらか一方だけしか使わない場合は順番は関係無いです。私は両方同時に使う場合もあり得ると思ったので、そうすると大失敗だっただけの事です。※※
ストッパーとスリングたわみ押さえ用プラは後で嵌め込めばいいので、間違っても修正出来ます。
私は試行錯誤の末に以下の順番で落ち着きました。
ストッパー1、CR-2、ロックヘッドナット、ストッパー2(ストッパーはBlackRapid RS-5に付いてたものを1個外して追加してます)こんな感じです。
この他のパーツは外した手順を逆に取り付けすれば大丈夫ですが、バックルの部分が難関です。取り付け方向を間違えないように注意が必要です。
出来上がったストラップ、実際にカメラを取り付けるとこうなります。
この状態でも速写性にさほど問題はありません。CR-2の分だけ重くなるだけです。
実際に使用する際にはここまでガッチリ両方留める事は無いかもしれませんが、CarrySpeedのF-1プレートの唯一の不安部分はピン部分が可倒式なので壊れて取れてしまう可能性があるという事。そうするとそのまま落下してしまうので、安全対策にはいいかもしれません。プレート本体が外れる危険性よりもピン部分が取れてしまう可能性の方が圧倒的に高いと思いますので。
CR-2を使わない時はスリングの長さ調整をする時に引っ張るDリングに引っ掛けておけますので、さほど邪魔にはならないと思います。
さぁ、これで最強のストラップシステムの出来上がりです(笑)
・CarrySpeedのストラップ
・BlackRapidのコネクトR-2
・Peak DesignのCapture
・Spiderホルスター
・・・これ全て使えるんですよ!
まぁ、これ全部持ってる人もそうそう居ないとは思いますがw
小回りが利いてこれ全部あるとかなり便利です。
例えば、Spiderホルスター。ロック状態とフリー状態が切り替えられるのでちょっと引っ掛けておく時にはフリー状態にしておけば片手で着脱出来ます。
シャツ・インの方が良かったですかね?(笑) 私は「イン」が大っ嫌いなので常に「アウト」です。
Captureはバッグのストラップに付けてレンズ交換の時に使うとか。
当初どれかはお蔵入りになるかなと思ってたんですが、工夫すれば色々と使えるもんですね。良かった、全部活用出来て。
ただし!…問題点が無いわけでもありません。私は大して気にしてませんが、やってみようと思われた奇特な方々に注意点です。
1)ARCAプレートで厚みが増す。
私の場合、Lブラケット+F-1プレート+Captureプレートの3枚重ねです。2枚重ねさえ珍しいのに、その上を行く3枚。一部の方には蔑んだ目で見られる事でしょう。
たまに、ブレが発生するからクイックシューの類いは一切使わないという方をお見受けしますが・・・そういう方達はほんとに使った事あんのかい?撮り方が下手だけなんじゃないの?と思ってしまいますが、プロの方でもそう言われる方がいらっしゃるので一概にそうとも言い切れない部分があります。ま、エラい人には分からんのですよ、エラい人には…このクイックシューの便利さがw ブレなんて抑える方法を考えりゃいいだけです。
厚みを減らす対策は無いわけでもありません。SpiderからBlack Widow Thin Plateなる商品が出てます。スチール製の薄い板でボールヘッドピンを取り付ける事が出来るようになってます。ただ、これ強度がイマイチ分からないんですよね。すぐに折れ曲がっちゃうような気がしないでもない。軽いカメラだったら大丈夫でしょうけど。
2)Spiderホルスターが高価
私がここでSpiderホルスターと言ってるモノは厳密にはSpider Proという製品です。日本では使わないパーツがセットになったものしか流通してないので余計に高い!実売1万5千円ぐらいです。かと言って、本家から個人輸入しようとすると送料が高いので安くはなりません。
ですが、ご安心下さい。Black Widow Holster(ブラック・ウィドウ・ホルスター)という廉価版があります。実売6千円ぐらいです。4kgの重量までOKだそうです。
3)ストラップが重くなる。
BlackRapidのCR-2を追加してますからその分だけ重くなります。ただでさえ、CarrySpeedのストラップは重いと言われてるのに更に重くなります。
4)Capture本体に付ける場合、向きによってはF-1プレートのピン部分に干渉する。
上記のビデオ見ても分かるかもしれませんが、あれ、Captureを逆向きに付けると干渉して嵌まりません。取り付け時に向きを考慮する必要があります。
注意点としてはこれぐらいでしょうか。
いやぁ、これ自分で言うのもなんですが・・・最強です(笑)
が、実は近々更にパワーアップする予定ですww
それはまた後日…
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