さてさて、入間で撮って来た写真・・・結論から言うと、ほぼ全部失敗!(笑)
ん〜、やっぱ道具は慣れないとアカンね。K-5はさすがに2年使ってるのでしっくり来てる。K-3は馴染むまでにまだかかりそうだ。
けど、撮るのが楽しいんだよね。パソコンの大きな画面で確認するとかなりの解像感だし。確実にK-5より進化してる。まぁ、撮る人が撮ればK-5でも撮れるのかもしれないけど、腕が無い私のような者にとっては道具が自身の未熟な部分をカバーしてくれるってのはありがたい事。
PENTAX K-3はリコーイメージングさんよりモニターとしてお借りしてます。
今回は2度言いませんw
それで、失敗したとは言え、まだチャンスはあります。
私は写真を撮る時、必ず『RAW+』で撮ります。『RAW+』ってPENTAX(リコー)だけの言い方?
この『RAW+』、1回のシャッターでRAWとJPEGを同時に記録します。
K-3は約2400万画素に増えたので撮った写真の最大サイズは6016 × 4000 pixelで容量にすると33MB近辺(RAW)です。K-5の時は約1600万画素で最大サイズ4928 × 3264 pixelで容量20MB近辺(RAW)でした。JPEGはカメラ内で画像処理・圧縮をして吐き出した結果なのでRAWの1/2とか1/3ぐらいになります。もちろん撮った写真に依って前後しますが。
RAWってなんぞや?って方はこちらをご覧下さい。
いわゆる、撮像センサーが捉えた生の画像データです。生とは言え、センサーから入った情報そのものでは無く、メーカー/機種毎に処理を加えてるようです。なので、新しい機種が出るとRAW現像ソフトとかでアップデートしないと扱えなかったりする場合があります。
PENTAXのRAWには二つの形式があります。DNGとPEF。DNG(Digital Negative)は米アドビによって開発されたフォーマットでPEF(Pentax Electronic File)はPENTAX独自のRAWフォーマットです。記録する際はあらかじめカメラの設定でどちらにするのか決めておく必要があります。これ、どちらを選べばいいの?
私は以前はPEFにしてましたが、いつの頃からかDNGに変えました。細かく見るとそれぞれに技術的な違いはあるんでしょうが、語れるほど詳しくはありません。ただ、DNGとPEFを比べるとPEFの方が容量は少なくなってます。これは、PEFはカメラ内部で圧縮処理を施してるらしいんですが、そうすると非可逆式圧縮の場合、圧縮前の結果には戻せない。可逆式圧縮であれば戻せますけど、詳細は分かりません。なので、出来るだけ元のデータが欲しいのでDNGにしました。この考えが合ってるのか間違ってるのか私には分かりませんが、私はDNGにしてます。
JPEGの場合は今やほぼ全ての機器で画像を確認する事が出来ますが、RAWの場合はそうは行きません。場合によっては現像という処理が必要になってきます。この「場合によっては」がクセモノですね(笑) 私が使ってるMacだとOSレベルでDNGに対応してますので特に現像処理をしなくてもDNGを見る事は出来ます。ただ、前記の通り同じメーカーでも機種毎に何らかの処理を加えてますので、新しい機種だとそれに対応するアップデートがOS側で行われない限り見る事は出来ません。
K-3はご存知の通り、2013年11月1日(金)に発売開始された新機種です。ご多分に漏れず、新しい処理が追加になってるようで私のMac(Mountain Lion)では今のところ見られません。Mavericksにアップグレードすれば見られるとか?という話もあるみたいですが、それ以前にMavericksにするとWesternDigitalのハードディスクとの組み合わせでデータ消失が起きるというとんでもない事態になってるみたいなのでアップグレード出来ません。テラバイト単位のデータが全部消失して復旧も出来ないなんて・・・おそロシア!
Windowsの状況は分かりません。何せ、全く興味無いので(笑) 仕事で仕方なく使ってますが、プライベートでは使いたいとも思えない。
まぁ、OSレベルで対応してなくともちゃんとRAW現像ソフトというのがあります。
代表的なモノは以下ではないでしょうか?
■ Lightroom 5(Adobe)
【2013/12/17追記】2013/12/12のアップデートでK-3対応になりました。【追記おわり】
■ Aperture 3(Apple)
【2014/3/21追記】Digital Camera RAW Compatibility Update 5.04でようやくK-3対応になりました。【追記おわり】
■ SILKYPIX(市川ソフトラボラトリー)
Aperture3が使えるようになるまで待たなきゃイカンのか?と一瞬思いましたが、大事な事を忘れてました。今は昔と違ってカメラ付属のソフトでも重要なモノはMacにも対応してます!w
PENTAX K-3にはDigital Camera Utilityというのが付属してます。ただね、これ、CD-ROMでの提供なんですよ。私のMacには光学ドライブが付いてません。なので別のMacに挿入してネットワーク越しにインストールしようと思ってインストーラーを叩いたら、読み込み不能(?)のエラーが出ました。ネットーワーク越しのインストールには対応してないみたい。仕方がないのでインストーラーアプリをローカル側にコピーしてインストールしました。
起動画面です。真ん中に表示されてるロゴ画面の右下に注目!
「Powered by SILKYPIX」って書いてあるでしょ?
そうです、前述のSILKYPIXのエンジンを使ってる訳です。どの程度かは分かりませんがK-3の開発段階から何らかの関わりがある(と言うか、PENTAXの場合、カメラ付属のソフトは昔からベースはSILKYPIX)。だから最速で製品版のSILKYPIXもK-3に対応出来る訳です。
このDigital Camera Utility(以降DCUと表記)に限らず、他のRAW現像ソフトもそうですが、RAW画像をブラウズする機能と調整・現像する機能を持ってます。どれを使うかは好みです。初めての方はこのDCUが最適です。何てったって、PENTAX用にカスタマイズされてますから一番分かり易いです。
さて、今回のK-3のRAW現像、現時点の私の手持ちで唯一使えるこのDCUで行いました。マニュアルの類いは読むのめんどくさいので適当に弄って仕上げました。
(1)まずは元画像(DNG)から選択。今回はこれを使用します。
暗いよね〜。普段使わないPモードで撮っちゃった。これでも背面液晶で確認した時は明るさはこんなもんでいいんじゃない?と思ってた。屋外の昼間だったので見易いように液晶の輝度を結構上げてたのがマズかったみたい。
(2) (1)の元画像を調整・現像してJPEGにしたもの
何とか見られる写真になったでしょ?
(3) (1)と同時に記録されたJPEGに(2)と同じ調整をかけたもの
調整したパラメータは全て一発でコピーして他の写真に適用出来ますので楽です。パッと見は(2)と大差ないですよね?ちょっと空のブルーが薄くなった程度。あれ?もっと差が出るかと思ってたけど、そうでもない?
これだったらわざわざ容量の大きいRAWなんか記録する必要無いんじゃね?
・・・と、思っちゃうと後で後悔します(笑)
RAWを調整して現像したものとJPEGを調整した画像の差。
拡大して見ると良く分かります。
以下2枚の画像を見比べてみて下さい。サムネイルをクリックすると大きいサイズの画像を確認出来ます。ここで画像左下に表示される矢印をクリックすれば行ったり来たり出来ます。
分かりますよね?
(4)の方は全体的に滑らかなのに対して(5)の方はザラッとした感じになってません?
これは当然です。
(4)は生に近い30数MBのデータを調整して現像、JPEG書き出ししたもの。
(5)は同時記録のJPEGを調整、JPEG書き出ししたもの。
(4)と(5)の元画像のデータ容量を比べると、(4)元のDNGが31.8MB、(5)元のJPEGが12.2MB。
JPEGは記録された時点で既に画像処理がされていて尚かつ圧縮されてるので、どこをどうやってもDNGを処理・現像してJPEGにしたものに勝てる訳が無いんです。
なので、RAWは必ず撮っておいた方がいいですよ。容量が気になる方はDNGじゃなくてPEFでもいいと思います。(DCUは当然PEFにも対応してます)
幸い、K-3はデュアルスロット搭載ですからSDカード2枚挿しときゃ容量の心配もそれほど無いと思います。
あるいは、JPEGを完全に捨ててRAWのみ記録するとか・・・これは絶対お勧めしませんけど。調整や現像の手間はハンパ無いです。数枚程度だったら楽勝ですけど、数が多くなれば多くなるほど手間がかかります。全て同じパラメーター調整って訳にも行かないでしょうし。
まぁ、最初っから調整する必要が無いぐらいの写真撮れてれば問題無いんですけどね!(笑)
そこまでのレベルに達するにはまだまだ修行が必要です。
※上記(1)(2)(3)のほんとの画像(リサイズ無し、圧縮無し)をflickrにアップしてます。サムネイルをクリックすると別画面/タブで開きます。
関連記事 by GADGET-SIZE:
【お知らせ】 from GADGET-SIZE:
当ブログ全記事へのリンクを設置してます。ご興味のある方はこちらのリンクまたは当サイト上部のタイトルの下にある「特集」リンクからどうぞ。