投稿日   : 2014年5月11日 
 
最終更新日 : 2015年1月1日 
 

PENTAX K-3用Lブラケット(2):RRS BK3-L:詳細

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ほんとは前回の記事に一緒に載せようと思ってたんだけど、あまりに長くなってしまうので分けました。前回のが到着まで。今回はその中身。
※記事中、「Lブラケット」と「Lプレート」の表記がありますが、言うまでもなく同じです。

まずは、箱を開けると・・・
package_inside_box_3704

緩衝材(とは言え、薄い発泡ポリエチレン?)に包まれたものが2個。
package_2_pieces_3705

日本だとこの程度はよくあるけど、アメリカのメーカーにしては丁寧だなと思った。
package_2_pieces_one_of_them_3706

包みを開けるとブツが登場。説明書の紙…型番が手書きで記入されてる!
BK3-L_package_opened_3707
これ凄いな。でも、コスト削減の手段としてはイイ発想。一見、手間かかるじゃん!と思うけど、この方式だと例えばLプレートだったらLプレート用の紙は1種類を大量に刷っておけば、あとは新商品が出ようともその度に新規に刷る必要なく、型番記入すればいくらでも使い回しが出来る。紙の種類が少なけりゃ、資材管理も楽だよね。描かれてる画は中身とは違っちゃうけど、Lプレートだったらそんなの問題にならないしね。形が多少違っても機能は同じだから。

袋から取り出した、PENTAX K-3(BG無し用)Lブラケット、BK3-L。
個別に写真は撮ってないけど、ネジ締め用の六角レンチも同梱されてるのでご心配なくw

【RRS BK3-L】
BK3-L_front_3731  BK3-L_back_3711
BK3-L_left_side_3713  BK3-L_right_side_3715
BK3-L_top_3714  BK3-L_bottom_3725
BK3-L_bottom_right_3716  BK3-L_bottom_left_3712
う〜ん・・・流石流石流石!
こうやって書くと「さすが さすが さすが」って読む人が大半なんだろうな。
読み方は「さすが りゅうせき ながれいし」。大昔、「さすが(流石)」って漢字を覚える時に習った(笑)

あのねぇ、RRSの製品初めて買ったけど…これはスゴいわ。
手にあたる部分は徹底的に面取り/研磨されてて滑らか。日本の職人さんの仕事に通ずるものがあると思う。なんでこういうものが日本からじゃ無くて外国からしか出て来ないんだろうな?っていつも思う。Appleの昔のiPod裏の鏡面仕上げだって、あれこそまさに日本の技術で日本の会社なのに、それを広めてくれたのは外国の人達。日本のイイところを外国の人達は積極的に取り入れて活かしてるのに、当の我々日本人は変なところに固執して逆に殺してる面が無いか?個々の技術はスゴいものを持ってるのに、それらを上手くまとめあげられる人があまり居ないように思う。


【PENTAX K-3 + RRS BK3-L】
K-3に付けた状態。
K-3_BK3-L_upsidedown_bottom_front_3742  K-3_BK3-L_bottom_right_side_3741
写真ではちゃんとネジ締めてあるけど、ビックリしたのは仮り置きの時。
上の写真の状態で位置合わせて乗せただけなんですよ。にも関わらず、ネジが軽く嵌まっちゃってレンチでほんの少し回転させないと取れなくなった!どんだけ精度高いんだよ!?
いや、たまたまかもしれないよ。万に一つぐらいの確率でネジの回転角がプレートの重さで締まるような位置にあったのかもしれない…にしても、精度が高いのはスグ分かる。

見て!このピッタリ感。
K-3_BK3-L_upsidedown_back_3739  K-3_BK3-L_vertical_back_3736
K-3_BK3-L_back_bottom_3734  K-3_BK3-L_front_space_3749

左サイドにある端子類にも全てアクセス可能なように造られてる。アルカスイス互換のクランプを使用するのが前提だけど、クランプが無くても使えるように、三脚ネジ穴が縦・横両方に切ってあるから、三脚に直付けも出来る。
K-3_BK3-L_left_side_3743  K-3_BK3-L_front_bottom_3746
K-3_BK3-L_bottom_side_3744  K-3_BK3-L_bottom_front_3751
バッテリー蓋にももちろん干渉しないので、付けっ放しで何ら問題は無い。
ただひとつ、HDMI端子類へのアクセスを確保する為に前側に出っ張りがあり、AF Modeボタン、AF/MF切り替えスイッチ部分を覆うような形になってるので、若干操作し辛いと思う人はいるかもしれない。私は何の問題も無いけど。


「クランプ」という用語が出て来てますが、まぁ、ここのページご覧になってるような方だと既にご承知の事かとは思いますが、一応書いときます。
世の中に数多あるカメラ用クイックリリースシステムを構成するパーツの一部です。雲台等に付けてカメラに付けたプレートを掴む役割を果たします。

個人的な意見:
世の中、すべてのカメラ用(写真用ね、動画用は除く)クイックリリースシステムがアルカスイス互換になるとみんな幸せになれるよ。(笑)

今後、少なくとも私が生きてる間には、これ(アルカスイス互換)を超えるものは出ないだろって思うぐらい。まぁ、色々あって人それぞれ好きなもの選べばイイってのはあるんだけど…
私の場合、ベルボンに始まり → マンフロット → アルカスイス互換 → その先はイラネって感じ。

アルカスイス(ARCA SWISS)・・・名前からしてスイスのメーカー?と思いきや、フランスのメーカーです(笑)
日本ではKPI(ケンコープロフェショナルイメージング)が代理店になってます。このアルカスイス製が純正品で、その他のメーカーは互換品メーカーになります。互換品出してるメーカーは米・中・韓等に色々あります。

米 : RRS (Really Right Stuff)、KIRK
中 : SIRUISunway Foto
韓 : MarkinsPhoto Clam
など。

上記はアルカスイス互換プレートを出してるメーカーの一部ですが、これ以外にも雲台(アルカスイス互換クランプ付き)を出してるメーカーだとか、それこそ世界中にいくつもあります。日本でもSLIKがようやく出しましたが、時すでに遅し。日本以外ではまず売れない&日本でもあまり売れるとは思わない。これがGITZO(ジッツォ)ともなると、出て来るの遅いのに、多分売れるんだよなぁ(笑)

世界で展開してるブランドと、島国日本の中でしか生きられないブランドの違い…と思ったら、海外でもある程度は評価されてるみたいでビビったwww
逆に、元は世界展開してた海外ブランドのHUSKYがもはや日本国内でしか通用しないブランドになってるのは衝撃だなぁ。(まぁ、元からトヨ商事さんという会社があってこそのハスキーだったんだけどね。)
私の中ではHUSKY >>>>> SLIKなんだが(笑)
 
 
さて、アルカスイス互換クランプ。
固定方式によって2種類あります。レバー式(レバーロック)とノブ式(スクリューノブ)。

【レバー式】 【ノブ式】
RRS_Lever_clamp RRS_screw_knob_clamp

RRSのサイトにもそれぞれの利点が載ってるんですが、実際問題どっちがいいんだろう?

結論 : ノブ式の一択!
※ただし、一般庶民に限る!www

これねぇ、おかしな話なんだけど、「アルカスイス規格」って実は存在しないんですよ。
ちょっと語弊があるかな?あのね、明確に規格化されてないんです。まぁ、本家本元のが規格と言ってしまえばそうなのかもしれないけど、互換品メーカー各社でまた機構を真似て作っちゃったもんだから、溝のサイズとかプレートの奥行き(幅?)がバラバラ。と言っても、コンマ数ミリ〜せいぜいミリ単位でしょうが。レバー式の場合、締め付けの自由度がノブ式よりも低いんです。

なので、A社のレバー式クランプにB社のプレートを付けると固定が緩いとか、レバーが締められない!なんて事が起こるんです。

同じメーカー同士のクランプ(または雲台)とプレートを揃えられる財力があるリッチな方々であれば、何の問題もありません。レバー式でイッちゃって下さい。なんと言っても、着脱が早いのはレバー式です。収納する際も、嵩張らないのはレバー式です。

私のように、借金まみれの一般庶民(笑)には、高価なクランプや雲台を揃える余裕は無いんです!レバー式は、私にとっては無き物に等しい。

アルカスイス互換プレート・・・私の場合は現状、RRS、CarrySpeedPeakDesignMestos、この4社のプレートを使ってます。レバー式クランプなんて怖くて買えない。合わなかったら即終了〜!なので、レバー式は今後も買う予定はほぼ100%無いです。

何より、KIRKのハスキー専用クランプ(ノブ式)持ってるので(笑)
KIRKとRRSの組み合わせは、実質トップ2社ですからある意味贅沢www

しかも、KIRKのハスキー専用クランプ(SQRC-Husky)は、世界中でたった1つのショップからしか購入出来ない特注品。値段もそんなにぶったまげるようなものじゃ無く、むしろリーズナブル。最高だな、この組み合わせ。


PENTAX K-3で使えるLブラケット…私の場合、今回のRRS BK3-Lの購入で2個目。
以前買って以来ずっと使ってるMestosのLブラケットは、K-5+D-BG4専用なんだけど、制限付きながらK-3+D-BG5で使えてしまった(笑)のでそのまま使ってます。K-3+D-BG5専用のものも既に発売されてます。PD-K3HL。今はいいですね、Amazonのマーケットプレイスで出品してる業者さんがいます。私が買った頃は韓国から輸入するしか方法が無かったもんなぁ。

で、せっかくなので比べてみた。
Mestosの方はK-3専用じゃ無いし、BG付き用なので、フェアな比較にはならないけど…

【Mestos PD-K5HL vs. RRS BK3-L】
BK3-L_PD-K5HL_3760  BK3-L_PD-K5HL_back_3762
BK3-L_PD-K5HL_left_side_3764

剛性感とか、一番重要であるであろう部分に関しては、RRSとMestosに大きな差は無いと思います。私は韓国や中国って、国としては嫌いなので色眼鏡で見てしまいがちですが、アメリカのRRSと(多分)韓国のMestos、この両社の製品に機能的な差はほぼ無いと思います。あるとすれば、Mestosの方は縦位置にした時、三脚への直付けは出来ません。アルカスイス互換のクランプの使用が必須ですが、これは本来の使い方なので、この部分を差と見るのは酷なような気がします。

差があるのは、製品の仕上げの部分です。
下のMestosの写真をご覧下さい。面取りはされてますが、面取りをした際に更に細かく面が出来ます。面を完全に滑らかにするには更に加工が必要ですが、その工程を端折ってる部分があります。2枚とも、右下のボケてる部分を見ていただけると分かり易いと思います。面によって光のあたり具合で明らかに色が違って見えます。
PD-K5HL_edge_3768  PD-K5HL_edge_3770

一方のRRSですが、必要な部分はこれでもか!というほど滑らかに仕上げが施されてます。面取り&研磨、これに相当な手間がかかってるんじゃないか?という感じがします。製品に対する思い入れや、人が使う際の配慮、これは圧倒的にRRSの方があると思います。
BK3-L_edge_3771  BK3-L_right_side_edge_3717
BK3-L_side_left_round_edge_3729  BK3-L_top_round_edge_3732

両社製品の(超個人的な)印象…
RRS : 製品が最終目的では無く、それを使う人達の事まで考えられてる。
Mestos : 単なる工業製品。機能は充分に果たすが、それ以上でも以下でも無い。

MestosからはK-3/K-5 II/K-5 IIs/K-5/K-7 BG無し用のLブラケットPD-K5Lも出てますが、これは今のとこ韓国から輸入するしか方法が無いのでは?

http://madforcamera.com/shop-by-brand/49-mestos-cd-5dm3hl-l-plate-for-canon-5d-mark-iii-vertical-grip.html

※直接リンクは貼りたく無いので、興味がある方は上記リンクをコピペしてサイトにアクセスして下さい。

このPD-K5LがRRS BK3-Lの直接の競合品になりますが、金額だけで比較すると、
PD-K5L $129.90(送料はたしか一番安いのは無料)
BK3-L $150 + 送料$41.02 + (関税+通関手数料1,000円程度) =約21,000円

実際に支払う金額差は約7,000円といったところでしょうか。これだけ差があると、人によっては迷うかもしれませんね。
私がRRSのBK3-Lを購入したのは:
・メーカーおよび製品の信頼性
・Made in U.S.A.
・KIRKの製品は持ってたけど、双璧を成すRRSの製品は持って無かった
・韓国嫌い
以上の理由からです。

見込みはほぼ無いですが、もしRRSからPENTAX K-3+D-BG5用のLブラケットが発売されるような事があれば、私は絶対に買います。
ですが現状、BG付きのK-3にはMestosのLブラケットしか対応品がありませんので、この組み合わせで使いたければ選択の余地はありません。Mestosの製品も、安かろう悪かろうというタイプのものでは無いと思います(単純に本体価格だけで比較すれば、Mestosはもっと安くしろ!とは思いますが)。耐久性に関しては長期間の使用が大前提になるので、私はまだ14ヶ月程度の使用しかしてませんので、この程度の期間だったら楽勝で使えるし、壊れそうな雰囲気もありません、というぐらいしか言えません。

出来るだけ出費は少なくしたい!という方であれば、Mestos。多少高くてもいいや、という方はRRS。この結論だけだと全く参考にならないなぁwww
 
 
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