昨年(2014年)はハンドストラップを数種類購入…
それまではずっとハクバ ピクスギア グリップストラップを使ってた。
機能的には何の問題も無い。耐久性もある。よほど手荒く扱えば別だけど、普通に使ってる分には多分一生使えるもんだと思う(プラスチック製の台座除く)。おまけに安い!
ただ、私のいつもの癖で・・・もっといいもの無いかな?って探してしまうんだよねぇ。
でも、所詮ハンドストラップ。どこのメーカーも形や取り付け方式は大体同じ。単に素材を変えただけとか、色や柄を変えただけとか、ほんのちょっと形を変えただけとか。何の工夫もせずに、何の疑問も持たずに作ってるとこのなんと多い事か(特に日本のメーカーだから情けないと思う)。まぁ、仕方がないと思う部分もあるけどさ。
私が長らく上記ハクバのを使ってたのは、大して変わらないものに数倍の金払って買う価値は無いモノばかりしか無かったから。
そんな中、今までの常識を覆してハンドストラップを真面目に考えて製品化したのがPeakDesignのClutch。詳しくは以前の記事「PeakDesign Clutch:ハンドストラップ選(1)」を参照下さい。
出資して手にするまでの経緯の詳細は以下の記事で書いてますので、ご興味のある方はどうぞ。
PeakDesign再び!:Slide & Clutch(on KICKSTARTER):その1
PeakDesign再び!:Slide & Clutch(on KICKSTARTER):その2
PeakDesign再び!:Slide & Clutch(on KICKSTARTER):その3
PeakDesign再び!:Slide & Clutch(on KICKSTARTER):その4
PeakDesign再び!:Slide & Clutch(on KICKSTARTER):その5
それまではカメラに興味のある方々には多少知られていたPeakDesignが、より広い層にも知られるようになったきっかけとなったKICKSTARTERのSlide&Clutchプロジェクト。今では同じKICKSTARTERでパチもんまで出る始末。
まぁ、パチもんは言い過ぎ?かもしれないけどw
“SHOOT” the magnetic camera strap by Restrap
https://www.kickstarter.com/projects/restrap/shoot-the-magnetic-camera-strap-by-restrap
でも、これアイディア丸パクリで単に接続部分を変えただけというのも事実。それなのに自分たちで考えたとか、デザインしたとか謳っちゃってるからダメだと私は思う。
ちなみにマグネットの接続部分は以前書いた記事「Timbuk2エスペシャルメッセンジャー(1):外観」で動画付きで載せてるけど、Timbuk2エスペシャルメッセンジャーのフラップに付いてるマグネット式バックルそのもの!
このRestrapという会社、サイト見てみたらイギリスの自転車関連用品のメーカーらしい。
ふぅ〜ん…なら尚の事Timbuk2を知らないハズが無い。そうか、パチもんじゃ無くて確信犯のパクリもんか!www
それでも需要はあるみたいで、製品化決定(2015年3月14日)したみたいだけどね。私はこういうの嫌いなので絶対に買わないけど。
さて、PeakDesignのSlide&Clutchプロジェクト終了後1ヶ月ほど経った2014年9月19日、 SpiderHolsterからメールが届いた。
新しいハンドストラップを出すので製品化の為にクラウドファンディングで出資して欲しいと。
https://spiderholster.tilt.com/the-spiderpro-hand-strap
あらぁ、またハンドストラップ?流行りなのか?w
早期出資者特典は100名限定で新しいハンドストラップ($55+海外発送の場合の送料$15)にBlackWidowがタダで付いてくるというもの。他にももっと高額の方の特典もあった。新しいハンドストラップ+SpiderProが通常よりも安く買えたとか。残念ながらキャプチャー撮ってなかったので詳細は忘れた。
私が見た時は$55の方が残り14個だった。電車乗っててiPhoneで入力してたんだけど、途中で駅に着いちゃって飯屋行ってから入力済ませるかと思って10分程度放っておいたら・・・既に限定数に達してた!速ぇ〜な、みなさん!
まぁ、SpiderPro持ってるからBlackWidowはあっても無くてもいいんだけど、もらえるものはもらっておきたかったなw あったらあったで使い道あるし。
BlackWidow付きは逃したけど、ページ見てなかなか良さそうだなと思ったのでとりあえず1本買っておこうと思い、申し込み手続きした。KICKSTARTERに慣れ過ぎてたので思わぬ落とし穴があったけど(後述)
後日製品紹介ビデオを見て改めて「いいんじゃね」と思ったよ。
グリップ部分の形はb-gripのHAND STRAPに似てるな。
しかし、このtiltっていうクラウドファンディングのシステム(調べてないからクラウドファンディングのシステムなのかどうかさえ不明)…SpiderHolsterがなぜここを使ったのか?
KICKSTARTERの方がよほどメジャーで使い易いシステムなのにね。いろんな意味でtiltは欠陥システムだと思う。
・一旦申し込むとすぐに確定されてしまう → 目標金額に達してないのにだよ!
・カード決済日が申込日の翌営業日になってる。
・申し込んだが最後、一切変更が出来ない → 後から出資レベルを高い方に変えようと思ってたけど、出来ないので諦めた。
・複数種類注文が出来ない → 色違いで複数欲しい場合等、一度に1種類しか選択出来ず。複数種類欲しければ複数回申し込みする必要あり。しかもそれぞれに送料がプラスされる。
・現在(2015年3月15日)はとっくに出資期間は終わってるんだけど、下図の「XX days left」は最初に設定した期間(多分2ヶ月)が延々とループされてる。
・出展者側が当初定めた目標金額を途中で変更出来る → 始めは目標金額$100,000だったのに、たしか1週間もしないうちに半分の$50,000になってた → まぁ、変更してなければ出資期間内には未達だったからSpiderHolster側の読みは正しかったんだけどね。ちょっと違うんじゃない?
とまぁ、いろいろと???な部分あり。SpiderHolsterが情弱なのか?w それとも、tiltと何らかの繋がりがあるのか? いい条件(利用手数料とか)で有利だったのか?…全く内情は分からないけど、ネットには弱い会社なんだなという印象を与えてしまうよね、これじゃ。ネット専業の会社では無く、あくまでもカメラアクセサリーメーカーなのでそこら辺は仕方がないかな。
で、2014年11月13日に出資期間は終了。以後はプラス$10=$65+海外発送の場合は$15〜(黒のハンドストラップ1本の場合)で今日現在(2015/3/15)も引き続き注文受け付け中。
当初、出資者は12月中(X’mas前)には受け取れるという事だったけど、クラウドファンディングのプロジェクトではありがちな製造上の遅延が発生し、延期に。途中の情報は最小限しか出て来なかった。2014年末ギリギリの12月31日に、11月15日以前に申し込んだ方々への発送が完了したというメールが来た。メールボックスを見張っててねという文言付きで。
年が明け、2週目には届くかなと思ってたけど全くその気配は無い。
次の週はじめにもうそろそろだろと思ったけど来る気配全く無し。
SpiderHolsterに問い合わせしようかなと思ってた矢先にいきなり届いた。てっきり発送通知を事前にメールで送ってくるもんだとばかり思ってたけど、そうじゃ無く、ほんとの(物理的な方の)郵便箱をチェック!って意味だったらしい(笑)
発送から2週間ちょいかかってようやく到着。プチプチが内側に貼られてる封筒。差出人の住所はニューヨークになってるのに、消印がスウェーデン。なんで???
いや、中国とかだったらまだ「ああ、製造は中国なんだ」って思うけど、スウェーデンは意外過ぎて逆にコストかかるんじゃないの?
中身はこれだけ。Ziploc型のビニール袋の中に一式収められてる。
市販品はおそらくもうちょっと手間かけたパッケージングになるのでは?
ストラップ本体と工具・ネジ類。
この手の製品に付いてくるヘックスレンチって大抵裸なんだけど、これに付いて来たものはラバーチューブが被せられてる。普通に見ればただのゴムチューブなんだけど、多分熱収縮性のラバーチューブだと思うので、被せてから熱を加えてピッタリにするという一手間余計にかけてるなという印象。私の思い過ごしで実際は径がピッタリなゴムチューブを引っ張って嵌めてるだけかもしれないけど、いずれにせよ一手間余計にかかってる事だけは確か。
カメラへの装着はカメラのストラップ取り付け部の形状によって若干違いがあったり、三脚プレートを使うか使わないかの違いがあったりするので、SpiderHolsterの方で装着方法のビデオを公開してる。これ見れば一目瞭然。非常に分かり易い。必要ない箇所はスキップ出来るし丁寧に作ってると思う。
SpiderPro Hand Strap Attachment Instructions
上のビデオ見れば一目瞭然なんだけど、私のK-3に装着した際の記録を撮っておいたので以下順番通りに。
ストラップ上側の穴が空いてる部分にカメラのストラップ取付部を嵌める。ここに使われてる素材は何だか記載されてないので分からないんだけど、ゴムよりは固くプラスチックよりは柔らかい素材。樹脂製?
ストラップに同梱されてた変形三角環(多分これ専用に作ったんだと思う)を装着。向きに注意。通常の三角環は取り付け取り外しが面倒だけど、この変形三角環は無理に広げたりする部分が無いので取り付け取り外しは非常に楽。差し込んで半回転させればいいだけ。
ストラップの紐を通していく。ビデオの通りに順番通りにやれば何も難しい事は無い。
ストラップの下側は基本的に挟む形。アルカスイス型、マンフロット型、SpiderHolsterの純正プレートなどとカメラとの間に下側のベロを挟んでネジで留める。プレート類を使わない人は製品同梱のラバーと金属のワッシャーの間にベロ部分を挟み、ネジで留める。
調整し易いようにベロ部分にはネジ用の穴が広めに切ってある。
非常に細かい事だけど、想定ラインより穴が若干ズレてるのはご愛嬌といったところか(笑)
上の右側の写真中央辺りを見ると分かり易い。まぁ、多少ズレてても実用上は全く問題無い部分なんで特に気にする必要は無い。
これねぇ、予想以上に装着感がイイんだよね。特に形状記憶の素材とかでは無いんだろうけど、手を通す部分の輪っかは形をキープしててくれるからスッと通せる。バッグの中にしまう時だとかは若干邪魔にはなるだろうけど、押し込んで潰せるし、バッグから取り出せばまた元の輪っかの形になってくれるし。
下のビデオはPHOTOPLUS EXPO 2014でSpiderHolsterと契約してるプロのカメラマン(女性だけど)が一般のユーザーより一足先にSpiderPro Hand Strapを手に入れた時の様子。契約プロなのでメーカーに対してネガティブな事言うわけ無いだろ!っていうバイアスかかるかもしれないけど、割りと一般的な反応だと思うよ。
Lindsay Adler gets a SpiderPro Hand Strap
「わぁ〜!プロみた〜い!」ってジョークで言ってるけど…あなたプロでしょ!www
SpiderHolsterにセットする時とか外す時はストラップから手を抜いてからやった方がやり易いよとShaiさん(SpiderHolster代表)が説明してる時のやりとり。
Shai:「3分ぐらいやれば慣れるよ」
Lindsay:「ん〜、1分で充分よ」
Shai:「いやいや、それはあなただから。今言ってるのは普通の人だったらって話」
一同、(笑) 陽気でいいよね。
よりガッチリとホールドさせる為の補助ストラップが標準で付いてくるけど、私はこれ常に外してる。付け外しが面倒だし、無くてもしっかりホールド出来るから。
届いて以来K-3の普通位置のストラップはこのSpiderPro Hand Strapを常用。今のとこ他に変える予定は無い。それぐらい、ハンドストラップ必須派の私にとってはしっくりとくるストラップ。今後、縦グリ用のストラップも出す予定らしいので期待大。
ただ!・・・
運悪く、初回の使用でストラップがモゲたッ!て方がいるようで、上記ハンドストラップページのComment欄に投稿があった(2015年1月半ば頃)。
Canon 5D MkII + 70-200 F2.8 (MkIIって書いてあったけど、昨年16年振りにリニューアルされたっていうレンズ?) + 600EX RT(フラッシュ)の状態でブチッと切れたそう。幸いなことにカメラ一式の落下は防げた模様。
すぐさまSpiderHolster側が反応。原因究明および対策を取った。
それまでに出荷した分(多分、出資期間に出資した人達のみに発送済みの分。それ以外の予約注文分はまだ発送してなかった模様)に関しては同様の問題が発生する可能性があるらしく、以降の出荷はストップ、対策品(交換品)を3月中旬頃から発送するとの事。もちろん無償。
※最新の情報では、3月第3週から対策品の出荷を開始するとの事。
【2015/3/21 追記】3月末から出荷開始予定との事。【追記おわり】
【2015/4/4 追記】更に遅れて4月9日から出荷する見込みだそう。【追記おわり】
【2015/4/11 追記】もはや工場のコントロールが出来てない模様。海外の工場を使ってるのは明らかだけど、現地に自社の人間を行かせないでやりとりしてるんだろうね。4/12〜の週後半には出荷出来る予定と言ってるけど、さてどうなるか…【追記おわり】
【2015/4/25 追記】予想通りw 来週(4月最終週)から順次発送開始との事。届くのはGW明けぐらいかな?【追記おわり】
【2015/5/6 追記】私のところには5/4に到着しました〜。連休ど真ん中。まだ開けてませんw【追記おわり】
amazon.co.jpに既に掲載されてたけど、今は検索しても出て来ないようになってる。
(※私は「ほしい物リスト」に入れてたので、そこからは閲覧可能)
原因は何だったかと言うと、下の赤い丸の中。革とナイロン(どうやらコメント見てると素材はナイロンらしい)両方にステッチ通してたみたい。よく紙で「キリトリセンはこちら」ってあらかじめ切り取り易いようになってるのあるでしょ?ナイロン側でステッチが通ってる(横方向に一本)部分がああいう状態になってたらしい。そこに荷重がかかったので引きちぎれたという事。
そりゃ、切れるわね。切れ易いようにしてるんだから。明らかな製造ミス。SpiderHolster側もミスを認めて対策取ってるんだから、サポートは良くやってると思う。
私が持ってるのも切れる危険性があるものだけど、今のところ無事。4月前半頃までには対策品が送られてくるでしょうから、それまではおとなしく使ってよう。
市販品はその後の出荷になるだろうから…GWに間に合うか間に合わないかぐらいのタイミングになっちゃうかもね。
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