さて、前回、「アレ」という言葉で濁しましたが、
Peak DesignのThe Everyday Messenger、ストラップが外せるという事は…
そうです、別のストラップに交換が出来るという事です。
誰でも分かるわなw ってか、それしか思い浮かばんやろ!www
標準で付いてるストラップは相当考えられて作られてるので、これはこれでイイです。けど、実際に使ってみて私はもう少し体に密着させたいと思ったんです。そうすると、標準のストラップは中にパッドが入ってる部分があり、長さ調節のバックルがその厚くなった部分で止まってしまうのでそれ以上短く出来ないんです。
・・・なので、ストラップ交換に挑戦!
ハイ、で、この手のバッグ、ストラップの幅は5cm(50mm)が多いです。The Everyday Messenger に付いてるストラップは 52mm → 専用品ですからね。
市販されてるもので幅50mmのストラップを探せばいいんです…この手のストラップって25mmや38mmは結構あるんですけど、50mmとなると、これがあんまり無いんですよ。一般の人が気軽に買える製品としてはね。私が知らないだけで実はあるのかもしれませんけど。
まず最初に思い浮かんだのが、これ。
ドンケ 交換用ショルダーストラップ FA‐150
日本での代理店、銀一でさえ取り扱ってない一品。オリエンタルホビーさんが日本で唯一の正規取扱い店らしい。
え、DOMKEのF-2やF-3Xってストラップ縫われてなかったっけ?なのに、交換ストラップなんてあるの???
見ての通り、あるんです。本家では以下の通り。
FA-150 REPL GRIPPER STRAP/TAN
FA-150 REPL GRIPPER STRAP/BLK
交換する際は、古いストラップを切り取る必要があります。縫われてますから、その部分を切らないと外せない。で、切り取ったストラップの方からバックルを1個外し、新しい方のストラップに付け替える作業が必要。簡単に交換出来るものでは無く、古いストラップは確実に切る必要があるので、ほんとに擦り切れて使い物にならなくなったとか、そういう時に使う最終手段的なものですね。
器用な方であれば、交換したストラップを縫えば元通り復元は出来そうですが、手間がかかる事は確かです。
ドンケのストラップはバッグ持ってるので実物がどんなものかは分かってます。ただねぇ、これ送料込で3,750円と…それなりのお値段するんです。ドンケストラップの特長、ストラップにゴムが練り込まれてますから。他には無い唯一無二の製品です。色がタンとブラックしか無いのが痛いところ。
長さは180cmあるので充分だろう。
ただ…滑らせるのが目的のストラップ部分にゴムのストッパーは余計。裏返しに付けりゃいいだけだけど、ゴム部分は私にとっては不要。よって候補からはハズれる。
そうするとまた別なものが必要。
以前から東急ハンズにあったのを知ってて…
1m/400円(税抜き)。10cm単位で切り売りしてくれます。ベージュにしようと思ったけど、ちょっと色が薄い。新宿店は3、4色あったけど渋谷店はベージュとネイビーの2色。色が濃いネイビーにしました。
DOMKEの交換ストラップが長さ180cmなので同じ長さでいいかなと思いましたけど、万が一の事を考えて2mにしました。短いのは伸ばせないけど、長けりゃ切ればいいだけなので。
端はご覧の通り、ほつれてます。
このままだと徐々にほどけてしまいますので、処理を施します。
毛羽立った部分を切り、熱を加える。ライターで端の部分を炙ればいいだけ。
ライター等で炙ると繊維が熱で溶けます。それが冷やせば(と言ってもライター離せばいいだけ)溶けた部分が固まり、ほどけなくなります。
ストラップはこれで準備OK。長さは後で調節。
さて、普通に掛けるストラップだけなら、まぁ選択肢はある程度限られるにせよ、見つかります。
でも、元々メッセンジャーバッグだったものを単なるショルダーバッグにしたいわけじゃ無い。標準のストラップより体に密着させるようにしたい。
メッセンジャーバッグのストラップを作りたいんです!
ここでメッセンジャーバッグの特長である、ある機構が大きな壁になって現れます。
そう、ストラップの長さを素早く調節出来る機構…これが必須。
でもね、メッセンジャーバッグというものは本来完成品を売ってるわけです。taggerのようなメーカーもありますが、これにしたってバッグ本体、フラップ、ストラップを組み合わせるだけ。ストラップ部分は長さ調節機構が装着された状態で売られてます。
無駄を承知で解きますか?
お金に余裕がある方はどうぞw
そうで無い方は別の方法を考えなきゃいけないですよね。
長さを調節するバックル。ほとんど無いんです、私が調べた限りでは。数種類あるのは確認してます。現物見られるものは見てます。ですが、満足出来る機構、操作性、頑丈さ、等の面から見て私が納得出来るものはコレだけしかありませんでした。
昔からTimbuk2のメッセンジャーを愛用してるのでこれだけは知ってました。他にも無いかなと思って探してはみたものの、やっぱりありませんでした。
ただ、このバックルも今となっては旧型(1世代前)です。最近出回ってるTimbuk2のメッセンジャーには新型のバックルが付いてます。新型のバックルは単品販売されてません。今後単品販売されるのかされないのかは分かりません。そもそも取り外しが出来るのかさえ分からない。実はTimbuk2のメッセンジャーを扱ってるショップに行って現物を店頭で見たんですが、その時は新型とは知らずに見てて、なんかチャッチくない?と思ってスルーしてましたw てっきり廉価版だとばかり思ってた…もっと詳しく見ておけば良かったと思いました。
で、このバックル…ま、当然買いましたがw
ご覧の通り、オス側だけなんです。メス側が無い。本家のサイトにも出てない。なんで?
オス側はTimbuk2メッセンジャー本体から取り外せるんです。メス側は縫い付けられてる。なので、メス側が壊れた場合はバッグ自体を買い換えるだろうというメーカーの思惑なんじゃないですかね?
オイオイ、ここまで来て行き詰まりかぁ?
なんてねw
以前、東急ハンズで買ったモノがありました。7年前なので現在は同じメーカーの取り扱いがあるかどうか分かりませんが、50mmのメスクリップ。
良かった、追加の出費無しで済んだw
実は、東急ハンズ渋谷店のバッグフロアのレジ左側にバッグのパーツを置いてる場所があるんですが、そこにあったサンプルで試したらこれがまたピッタリ嵌まりました。家にあるのが使えなかった場合に買おうと思ってましたが、その必要は無くなりました。
三信製織 サイドリリースバックルダブル 50mm用
オス・メスのセットで売られてます。東急ハンズでは税抜きで420円。オス側は使わないので無駄になりますが、セットでしか売ってません。
DIYのフロアにもnifcoの50mm用バックルがありましたが、こちらはサンプルが無かったので試せませんでした。確か税抜き200円代後半?合うかどうかは分かりません。
あらかじめバックルはTimbuk2のモノを使うのがほぼ決まってた為、上で書いたドンケのストラップにしなかったというのもあります。滑らせるようにドンケのストラップを付けるとなると、ゴムが練りこんである面がバックルが噛む面になります。バックルの歯は鋭利なものでは無いのであんまり問題無いのかもしれませんが、多少なりともゴム部分に衝撃を与える事になってしまいます。そうすると、いずれゴムがボロボロと落ちてくる。
ストラップを縫うこと無く固定出来るパーツです。これは東急ハンズで買いました。
このパーツは他のメーカーのものでも50mm用であれば使えます。選択肢は結構あると思うのでお好きなのをどうぞ。
さて、パーツは揃いました。組み上げていきましょう。
注:ここでのやり方は「右肩掛け左流し」仕様です。「左肩掛け右流し」の場合は逆側になります。
2.この向きで The Everyday Messenger(以降、EDMと表記)の片側の金具に通します。
3.ストラップ先端を引っ張りつつ、再度ストラップ固定用パーツに通していきます。この時に適宜長さを調節します。
4.これで片側完了です。引っ張っても抜けません。パーツが壊れない限り抜ける事はありません。
5.次に、もう片方の端にTimbuk2 CAMバックルをこんな感じで通します。
10.ストラップ固定用パーツに通します。この時適宜長さを調節。
11.Timbuk2 CAMバックルとメス側バックルをパチンと嵌めれば完成です。
このCAMバックル、長さ調節の方法が2通りあります。以下のTimbuk2のビデオの始めの方で2通りの長さ調節の実演をしてますので、これを見るのが手っ取り早いです。
さて、これでPeak Design : The Everyday Messenger(Timbuk2ストラップ仕様)w の完成です。
が!
実はオチが二つあります。
【オチ1】2mは長かった。
最終的には1.5mで事足りました。
【オチ2】ストラップの厚さが!!!
ハンズで買った上記ストラップは厚さ1.55mm。Timbuk2のストラップは2.25mm。たった0.7mmの違いですが、CAMバックルを通すと、この差が効いてきます。いや、1.55mmでも大丈夫な事は大丈夫です。でも、Timbuk2のストラップより確実に柔らかいんです。厚くなれば多少硬くなるかなと思って、楽天に出店してる手芸店で厚さ約2.3mmで、しかもコゲ茶色の50mm幅ストラップ(商品名:『Wide Bag Tape≪ワイドバッグテープ≫』)があったので買い直しました。50cm単位でしか売ってなかったので150cmで注文。
色味もイイ、長さもイイ、厚さもイイ。手芸店なのに片方の端がまるで素人が切ったかのような曲がり方してましたけどね。5cmの幅をまっすぐに切れないって手芸店としてアリ?
まぁ、細かい事なのでさほど気にしませんが。
ただねぇ・・・ストラップの材質が違うので、厚みは増したけど…逆にハンズで買ったモノより柔らかいです。硬くはならなかったwww
あと、汚れが付きやすい。感触はコットンのような感じです。
硬さは諦める事にしました。他に探すのも大変(多分無い)なのでしばらくはコレで使います。
Timbuk2のストラップパッドがそのまま使えます。このパッドも日本では店頭在庫で残ってるものしか無いみたいです → 今普通に買えるものは『Super Strap Pad (スーパーストラップパッド)』しかありません。
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